【投資歴19年のしくじり体験談⑥】株主優待株で含み損80%と「使えない優待」の2つの失敗|優待株銘柄選びで絶対に外してはいけない3つのポイント

心を鍛える

こんにちは、ひょう丸です。

今回は私ひょう丸のしくじり体験談の第六話「株主優待」編を赤裸々に公開します。

先に結論をお伝えします。

優待利回りの高さ・商品との交換可能という条件に惹かれて購入した居酒屋チェーンの
株が、購入価格から約80%も値下がり。大きな含み損を抱えながらも「優待銘柄だから
持ち続けるべき」という思い込みで損切りが遅れました。
また別の銘柄では、優待内容を吟味せず購入した結果「店舗が生活圏にない・そもそも
家電量販店を使わない」という致命的なミスマッチが発覚しました。

補足しておくと、株主優待投資という手法を否定しているわけではありません。
現在のひょう丸も株主優待銘柄を複数保有し、継続しています。
ただ、銘柄選びの段階で「自分に合っているか」を吟味しなかったことが、この失敗の根本原因です。

なお、しくじりはひょう丸の主観によるものであるため、今回は銘柄名を伏せて紹介します。

これを読んでいる皆さんは、私の屍を乗り越えて、同じ失敗をしないようにしてください。

この記事でわかること

  • 居酒屋チェーンの優待株で含み損80%が発生するまでの経緯と心理変化
  • 「優待銘柄だから持ち続けるべき」という思い込みが損切りを遅らせるメカニズム
  • 家電量販店の優待が「ほぼ無価値」になった理由と気づきのタイミング
  • 「優待利回りが高い」だけで選ぶことの本質的な問題
  • 優待株投資で絶対に外してはいけない3つの銘柄選びのポイント
  • 現在のひょう丸が実践している優待銘柄の選び方
  1. ケース①:居酒屋チェーンの優待株|含み損80%の地獄
    1. 購入に至った経緯
      1. 理由①:「商品との交換可能」という逃げ道があった
      2. 理由②:「優待利回り5%以上」という数字の魔力
    2. 転機:株価が購入価格から80%下落した
    3. 「優待銘柄だから損切りできない」という思い込みの正体
      1. メカニズム①:「優待をもらっている間は保有し続けるべき」という思い込み
      2. メカニズム②:「毎年優待が届く」という小さな満足感が判断を鈍らせる
      3. メカニズム③:「損切りすると損失が確定する」という強烈な抵抗感
    4. アクション:最終的に損切りを決断した理由
      1. 判断①:業績・業界環境を確認して「今後の株価回復が期待できない」と判断した
      2. 判断②:「今の価格でこの株を改めて買いたいか?」という問いへの答えが「NO」だった
  2. ケース②:家電量販店の割引券|優待が「ほぼ無価値」になった理由
    1. 購入に至った経緯
    2. 転機①:自分の生活圏内に店舗がない
    3. 転機②:そもそも家電量販店で買い物をほとんどしない
    4. アクション:含み益のうちに売却
  3. 2つのケースから見えてくる「優待株投資の落とし穴」
  4. しくじりポイントの深掘り
    1. しくじり①:優待銘柄に企業分析が不要だという思い込み
    2. しくじり②:「優待が使えなくても商品交換がある」という言い訳
    3. しくじり③:「使えない優待をもらい続けること」の機会損失
  5. 優待株投資で絶対に外してはいけない3つのポイント
    1. ポイント①:「その優待を自分が実際に使えるか」を最初に確認する
    2. ポイント②:「最大40〜50%下落した場合でも保有継続できるか」を想定する
    3. ポイント③:「総合利回り」だけでなく「優待の継続可能性」を確認する
  6. 現在のひょう丸の優待株投資の実践方法
    1. 実践①:「よく使う場所の株を買う」というシンプルな基準を最優先にする
    2. 実践②:優待銘柄にも最低限の企業分析を行う
    3. 実践③:優待銘柄は「配当も出る銘柄」に限定する
  7. まとめ|優待株投資の失敗を防ぐ3つの鉄則
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ケース①:居酒屋チェーンの優待株|含み損80%の地獄

購入に至った経緯

ある居酒屋チェーンの優待内容は以下の通りでした。

【当時の優待内容(概要)】
・対象店舗にて1,000円ごとの買い物で使える500円割引券
・もしくはグループ内商品との交換を選択可能

優待利回り:5%以上(当時)

この銘柄を購入した理由は2つです。

理由①:「商品との交換可能」という逃げ道があった

対象の居酒屋チェーンの店舗は、自分の生活圏にはほとんどありませんでした。
しかし「優待券が使えなくても商品との交換ができる。だから問題ない」という論理で、
生活圏外の優待であることを許容してしまいました。

理由②:「優待利回り5%以上」という数字の魔力

当時の私は「優待利回り5%以上なら充分お得な銘柄だ」という判断基準だけでエントリーして
いました。その銘柄のビジネスの安定性・財務・業界環境といった企業分析がほぼゼロでした。

【当時の購入判断の思考プロセス】
「優待利回り5%以上 → お得な銘柄だ」
「商品との交換もできる → 優待が使えなくても問題ない」
「飲食業界は景気に左右されにくい → 安定しているはず」

→ 企業分析なし・業界環境の確認なし・最大下落シナリオの想定なし
→ 数字と思い込みだけの根拠の薄いエントリー

転機:株価が購入価格から80%下落した

優待の商品交換については特に問題はありませんでした。
毎年商品が届き、「まあ使えているな」という感覚でした。

しかし株価は別の話でした。

【株価の推移(概算)】
購入価格:仮に1,000円とする
最大値下がり時の株価:約200円(▲80%)

→ 100株保有なら
  購入時:100,000円
  最大含み損時:80,000円の含み損(▲80,000円)

「株価が80%下がる」というのは、頭でわかっているのと実際に体験するのは別次元の話です。

含み損が10%・20%・30%と増えていく中で、当時の私は何を考えていたか。正直に再現します。

【含み損が膨らむ中でのひょう丸の心理変化(リアルな再現)】

含み損▲20%の時点:
「優待銘柄は長期保有が基本。株価は一時的なものだろう。
 優待はもらえているし、保有継続で問題ない」

含み損▲40%の時点:
「さすがに気になってきた。でも損切りしたら負けを認めることになる。
 もう少し待てば戻るかもしれない。優待はまだもらえているし…」

含み損▲60%の時点:
「これはもう厳しいかもしれない。でもここで売ると60%の損失が確定する。
 優待銘柄だから、優待をもらいながら保有し続けるのがセオリーのはずだ」

含み損▲80%の時点:
「今後の株価の成長が期待できないと判断した。
 優待目的の銘柄でも、ここまで来たら損切りするしかない」

⚠️ 「優待銘柄だから持ち続けるべき」という思い込みが、損切りを大幅に遅らせました
 これは株主優待投資特有の心理的罠です。

「優待銘柄だから損切りできない」という思い込みの正体

なぜ含み損が80%になるまで損切りできなかったのか。その心理的メカニズムを解説します。

メカニズム①:「優待をもらっている間は保有し続けるべき」という思い込み

【思い込みによる行動阻害】
「優待銘柄は長期保有が前提」
→「含み損が出ても持ち続けるのがセオリー」
→「損切りは優待株の原則に反する行為だ」

→ この「思い込み」が、合理的な損切り判断を妨げ続けた

現実:「優待銘柄でも損切りすべき状況は存在します。」

それは「買ったときのストーリー(企業が成長・安定するという前提)が崩れたとき」です。
優待があるかどうかに関わらず、企業の競争力・財務状況が悪化しているなら
損切りを検討すべきです。

メカニズム②:「毎年優待が届く」という小さな満足感が判断を鈍らせる

年に1〜2回、商品交換の優待が届くたびに「ああ、これがあるから持ち続けよう」という気持ちに
なりました。しかし含み損の絶対額は、その優待の金銭的価値を何倍も超えていました。

【「優待の価値」と「含み損」の比較(概算)】
年間の優待の金銭的価値:約3,000〜5,000円
含み損(▲80%・100株保有):▲80,000円

→ 年間の優待を16〜26年分もらい続けてやっと含み損と相殺できる計算
→ それでも株価が回復しなければ永遠に赤字

メカニズム③:「損切りすると損失が確定する」という強烈な抵抗感

▲80,000円の含み損を確定させることへの心理的抵抗は非常に強いです。
「まだ確定させていない。売らなければまだ損していない」という錯覚が行動を止めていました。

アクション:最終的に損切りを決断した理由

結局、以下の2つの判断から損切りを決意しました。

判断①:業績・業界環境を確認して「今後の株価回復が期待できない」と判断した

飲食業界の構造的な問題・競合他社との価格競争・財務内容を改めて確認したとき、
「この企業が以前のような株価水準に戻る可能性は低い」という判断に至りました。

判断②:「今の価格でこの株を改めて買いたいか?」という問いへの答えが「NO」だった

ひょう丸の損切り判断の最終基準は「今の価格でこの株を改めて買いたいか?」という問いです。
答えが明確に「NO」だったため、損切りを実行しました。

ケース②:家電量販店の割引券|優待が「ほぼ無価値」になった理由

購入に至った経緯

ある家電量販店の優待内容は以下の通りでした。

【当時の優待内容(概要)】
・1,000円ごとの買い物で使える500円割引券

配当+優待の総合利回り:7〜8%程度

この銘柄を購入した理由は一点です。「総合利回り7〜8%という高水準」という数字だけ。
それ以上の検討をしませんでした。

【当時の購入判断の思考プロセス(ケース②)】
「総合利回り7〜8% → これは高い!お得な銘柄だ」
「家電量販店は安定した業種のはずだ」

→ 自分が「この優待を実際に使えるか」を一切考えなかった

転機①:自分の生活圏内に店舗がない

優待券が郵送されてきました。「さて使おう」と思ったとき、致命的な事実に気づきました。

自分の生活圏内に、その家電量販店の店舗が一軒もないのです。

「車で出かけたときに使えるかもしれない」「実家に帰ったときに使えるかもしれない」
という程度のアクセスしかありません。

転機②:そもそも家電量販店で買い物をほとんどしない

仮に近くに店舗があったとしても、もう一つの問題がありました。
ひょう丸の生活スタイルとして、家電量販店での買い物頻度が非常に低いのです。

大きな家電を買うときには行くかもしれませんが、それは年に1回あるかどうか。
割引券が使える条件(1,000円ごとに500円割引)にしても、
そもそも対象となる買い物機会自体がほとんどありません。

【ひょう丸の家電量販店の利用頻度(正直なところ)】
年間の店舗訪問回数:1〜2回程度
1回の購入金額:数千円〜(大きな買い物は年1回以下)

→ 年間で使える割引券の活用額:せいぜい1,000〜2,000円程度
→ 優待として届く割引券の額面金額:5,000〜10,000円分
→ 実際に使える割合:20〜40%程度

→ 「利回り7〜8%」という数字は完全に机上の計算だった

アクション:含み益のうちに売却

ケース①と異なり、この銘柄は幸い含み益の状態でした。

「この優待は自分には合っていない。使えない優待をもらい続けることに意味はない」と判断し、
含み益のうちに売却することにしました。

含み益のうちに「この銘柄は自分に合っていない」と気づいて売却できたことは、
 適切な判断でした。
「含み益だから売ったら惜しい」という心理に負けず、
 合理的な判断ができた点はケース①の失敗から学んだ教訓が活きた部分でもあります。

2つのケースから見えてくる「優待株投資の落とし穴」

ケース購入動機結果本質的な問題
①居酒屋チェーン優待利回り5%以上含み損▲80%で損切り企業分析なし・最大下落シナリオの想定なし
②家電量販店総合利回り7〜8%優待がほぼ使えず売却「自分が実際に使えるか」の確認なし

2つのケースに共通する問題は何か?

「利回りという数字だけに引きつけられ、最も重要な『この優待が自分にとって
価値があるか』を考えていなかった。

しくじりポイントの深掘り

しくじり①:優待銘柄に企業分析が不要だという思い込み

「優待目的の投資だから、株価や企業の状況は二の次でいい」という考えが間違いでした。

優待銘柄であっても、長期保有中の「心理的な安定感」には株価の動きが大きく影響します。
含み損が膨らむほど、優待の魅力は相対的に薄れていきます。

【優待銘柄に必要な最低限の企業分析】
□ 過去3〜5年の業績が安定・成長傾向か
□ 自己資本比率が一定水準以上(財務健全性)
□ 業界全体のトレンドに構造的な問題がないか
□「今後5年でこの企業が成長・維持できるか」を自分で説明できるか
□ 最大30〜40%下落した場合でも保有継続できる心理的余裕があるか

しくじり②:「優待が使えなくても商品交換がある」という言い訳

ケース①では「店舗が生活圏にないが商品交換がある」という論理で、生活圏外の優待を
許容しました。
これは「使えない理由を合理化する言い訳」に過ぎませんでした。

商品交換が可能であっても、「その商品が欲しいか」「交換の手続きが手間ではないか」
という実用性の確認は必要です。

しくじり③:「使えない優待をもらい続けること」の機会損失

ケース②では、使わない優待券が毎年届き、期限が切れるまで引き出しの中に眠り、
最終的にゴミになる
という経験をしました。

【使えない優待の問題点】
・金銭的な損失:使えなかった分の優待価値がゼロになる
・精神的な損失:「使わなかった」という罪悪感・もったいない感
・時間の損失:換金・フリマ転売の手間
→ 「使えない優待をもらい続けること」は、投資の成果を悪化させる

優待株投資で絶対に外してはいけない3つのポイント

これらの失敗を経て、現在のひょう丸が優待株投資で実践している
「絶対に外してはいけない3つのポイント」をお伝えします。

ポイント①:「その優待を自分が実際に使えるか」を最初に確認する

「利回りが高い → 検討する」ではなく「自分が使えるか → 使えるならその次に利回りを確認する」
の順番が正しい優待株選びです。

【優待の実用性チェックリスト(購入前に必ず確認)】
□ 対象店舗が自分の生活圏内にあるか(電車・車で30分以内)
□ そのお店に実際に月1回以上行くか
□ 家族も使えるか(食事券なら家族も喜ぶか)
□ 換金性があるか(使えない場合にQUOカード等に換えられるか)
□ 優待の使用手続きが煩雑でないか(複雑すぎる条件は使わない結果になりやすい)

ポイント②:「最大40〜50%下落した場合でも保有継続できるか」を想定する

優待銘柄であっても株価は大きく下落します。エントリー前に「最悪どこまで下がるか」を
想定した上で、それでも保有継続できる心理的・資金的余裕があるかを確認する
ことが必要です。

【最大下落シナリオの想定(例:100株購入の場合)】
株価1,500円 × 100株 = 150,000円の投資

最大下落▲30%:残高 105,000円(損失▲45,000円)
最大下落▲50%:残高 75,000円(損失▲75,000円)
最大下落▲80%:残高 30,000円(損失▲120,000円)

→「▲50%になっても保有継続できる」なら購入を検討する
→「▲30%を超えたら精神的に無理」なら投資額を減らすか見送る

ポイント③:「総合利回り」だけでなく「優待の継続可能性」を確認する

高い総合利回りは、優待・配当が維持されることを前提とした数字です。
業績が悪化すれば優待廃止・減配というリスクがあり、廃止された瞬間に総合利回りは
大幅低下・株価も下落するダブルパンチが起きます。

【優待の継続可能性の確認ポイント】
□ 過去の優待実施歴:何年継続しているか(5年以上が望ましい)
□ 過去に優待廃止・縮小の歴史がないか
□ 業績が直近3〜5年で安定・成長傾向か
□ 有利子負債が過大でないか(財務の健全性)
□ その企業が株主優待を「株主還元の重要な柱」として位置づけているか(IRや株主優待ページで確認)

現在のひょう丸の優待株投資の実践方法

これらの失敗を経て、現在のひょう丸が優待株投資をどう実践しているかをお伝えします。

実践①:「よく使う場所の株を買う」というシンプルな基準を最優先にする

よく行くスーパー・ドラッグストア・外食チェーン・鉄道・通信など、毎月の生活費の中で
自然と使っている場所の株を選ぶことが基本
です。「優待をもらうために無理に使う」のではなく
「普段の生活がそのまま優待の恩恵になる」状態を目指します。

実践②:優待銘柄にも最低限の企業分析を行う

過去3〜5年の業績・配当の継続性・自己資本比率・業界環境を最低限確認してからエントリーします。また「ストーリーが崩れた場合(業績悪化・優待廃止・業界構造の変化)は損切りを検討する」
というルールを事前に決めておきます。

実践③:優待銘柄は「配当も出る銘柄」に限定する

配当のない優待銘柄・大幅減配傾向の優待銘柄は選ばないというルールを設けています。
「配当を出し続けられている=安定したキャッシュフローを持つ企業」という
最低限の財務フィルタリングとして活用しています。

まとめ|優待株投資の失敗を防ぐ3つの鉄則

教訓具体的な行動
使えない優待は価値ゼロ「自分が実際に使えるか」を購入前の最初の確認事項にする
優待銘柄でも株価分析は必須最大50%下落した場合に保有継続できるかをエントリー前に想定する
利回りの高さは「継続の保証」ではない業績・財務・優待の継続実績を必ず確認する

株主優待投資は「生活と投資を楽しく結びつける」素晴らしい投資手法です。
しかし「数字(利回り)だけ見て選ぶ」と、今回のような失敗につながります。
「自分の生活に本当に馴染む優待か」という視点を最初に持つことが、
優待株投資を長く楽しく続けるための最大のコツです。


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※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品・銘柄への投資を推奨するものではありません。株式投資は元本保証のない投資です。取引は自己責任でお願いします。記事中の数値は記憶ベースの概算であり、実際と異なる場合があります。

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