債券投資の始め方

技を磨く

こんにちは、ひょう丸です。

今回は債券投資の始め方を説明します。
債券とは、国や企業がお金を借りるために発行する借用証書を
市場で売買できる形式にした有価証券です。
債券投資のメリットは、利率が確定しており、リターンが読みやすいこと、
金利動向に影響を受けるため、急激な価格変動は起こりにくいことです。
そのため、債券を購入して償還まで持ち続ける、が基本戦略で、
償還までの半年毎の利子が確定リターンで、償還で元本が戻ってきて完了です。

詳細は一つずつ説明していきます。

債券とは

債券とは、国や企業がお金を借りるために発行する借用証書を
市場で売買できる形式にした有価証券です。

例えば、利率1%の5年債であれば、元本に対して半期毎に年率1%の利子を払い、
5年後に元本を返す、という金融商品になります。
定期預金が金融商品になったもの、と考えればわかりやすいです。

債券は購入した後も市場で売買できるため、
需給や金利の状況により、売却益を得ることもできます。

債券の分類

債券には以下のような種類があります。
全部覚えなくてもよいので、違いがあることだけ認識してもらえばOKです。

発行体による分類

国債 :国が発行する債券
地方債:地方公共団体が発行する債券
社債 :民間の企業が発行する債券

国内外による分類

国内債券:海外が絡まない債券
外国債券:発行体、発行市場、発行通貨のどれかが海外である債券

利払方法による分類

利付債:額面で発行され、定期的に利子が支払われる債券
割引債:額面より低い価格で発行され、満期時に額面金額を受け取る債券

発行状況による分類

新発債:発行体から新規に発行される債券。要は新品の債券
既発債:既に発行済みで、流通市場で売買されている債券。要は中古の債券。

売買方法

債券は証券口座を持っていれば売買できます。
証券会社によって、扱っている債券が異なるので、
欲しい債券を扱っている証券会社の口座を保有していることが前提です。
また、外貨建て債券の場合、事前に為替取引を行い、対象の外貨を購入しておく必要があります。

手数料

債券の売買を行う上での手数料は無料です。

債券で確認すべき項目

証券会社の債券の販売ページには以下のような項目が記載されています。
それぞれ何が書かれていて、どこに注意すればよいかを解説します。

発行体 :債券の発行体(国、地方公共団体、企業)を示す。
利率  :額面金額に対して支払われる利子を年率で示す。
償還日 :債券の元本が戻ることを償還という。いわゆる債券の満期日のこと。
通貨  :債券が円貨建てか外貨建てかを示す
額面価格:債券の発行時に設定される価格。償還日に額面価格100%で償還される。
     一般的に、新発債は額面価格100%で発行されるため、
     償還時に元本がそのまま返ってくる。
     既発債の場合、額面価格97%等があり、差額は償還益となる。
売買単位:債券の取引できる単位。株でいう単元に相当。
     例えば、1万円以上、1万円単位、など。
格付け :発行体の元本および利子の支払能力に対する第三者格付機関による格付け結果。
     つまり、発行体がどれだけ信用できるかを示すスコア
発行状況:新発債(新品)か既発債(中古)を示す。

既発債を購入する場合の注意点

額面金額が100%でないことがある

一般的に、金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がります。
前者の場合、最新の高い利率の債券の方が過去の低い利率の債券より魅力があるので、
低い利率の債券は、額面価格がディスカウント(97%など)されてるのが通常です。
後者はその逆なので、例えば、額面102%で売られていたりします。

経過した分の利子はもらえない

例えば、発行から2年経った5年債を購入する場合、経過した2年分の利子は、
前の購入者に支払われているため、残りの期間の3年分の利子のみが支払われます

経過利子

利子の利払い日以外の売買成立の場合、前回の利払い日から次回の利払い日までの利子に関して、
購入者が受け取ると、売却者にとって不利になります。
そこで、前回の利払い日から次回の利払い日までの日数で
利子を日割り計算して、購入者から売却者に支払います。
これによって、売却者、購入者それぞれの保有日数に応じた利子を受け取れます。
これは証券会社が計算してくれるので、投資家側で何かすることはありません。

債券の税金と確定申告

ここでは特定口座の源泉徴収ありに絞って説明します。
ほとんどのケースでは、源泉徴収されているため、確定申告は不要です。

 利子:利子所得として20.315%の申告分離課税。
 譲渡・償還:譲渡所得として20.315%の申告分離課税。
  譲渡益:途中で売却したときに利益が出た場合。為替差益を含む。
  償還益:償還時に利益が出た場合。額面未満での購入や為替差益など。

投資の税金については、以下で説明しています。

債券投資のメリット

リターンが読みやすい

債券投資の最大のメリットは、リターンが読みやすいことです。
予め利率が決まっているため、償還までの運用リターンは
電卓をはじけば簡単に算出することができます。

投資元本を失う確率が限りなく小さい

債券は、償還日に額面金額100%が償還される商品です。
つまり、発行体に元本の支払い能力さえあれば、元本が保証されるため、
株式等と比べて、日々の価格変動に一喜一憂しなくてよい金融商品と言えます。

債券投資のデメリット

単利運用になる

債券の利子は半期毎に都度支払われ、投資信託のように自動的に再投資はされません。
つまり、単利での運用となります。ですが、これは株式の配当金と同様であり、
そこまで大きなデメリットではないと考えます。

後発の債券や他のアセットにリターンで劣後する可能性がある

債券は購入した時点で利率が確定します(為替変動の影響を除く)。
そのため、購入した以降に、より利率の高い債券が出たり、
株式などの他のアセットで、より高い利回りが確保できると、
購入した債券のリターンが相対的に低くなる可能性があります。
ただ、債券投資の目的が「安定リターンを得ること」であれば、
特に大きなデメリットではないと考えます。

外貨建て債券の場合、円貨ベースで元本割れとなる可能性がある

例えば、額面金額100%の米国債を1万ドルで購入した場合、
償還日に1万ドルで償還されますが、購入時より円高になっていると
円貨ベースでは元本割れとなってしまいます。

短期売買には向かない

債券は市場で売買されており、その時々の需給や金利状況によって価格が変動します。
しかし、金利はすぐに大きく動くことは少ないため、株式ほど大きな価格変動はありません。
つまり、商品の特性上、短期売買向きではありません

債券投資のリスク

債券投資の主なリスクは以下です。

価格変動リスク:
 債券を途中売却する場合、原則としてその時の市場価格で売却することになります。
 債券価格は、流通市場における需給関係や金利動向・経済情勢などの影響を受け
 変動するため、売却時に損失を被る場合があります。
信用リスク:
 債券の発行体が破綻や破産した場合、利子や元本が支払われなくなります。
 日本や米国の国債等、より信頼できる債券を選択することで、リスクを低減できます。
為替リスク:
 外貨建て債券の場合、利子、売却代金、償還金等を受取る時点の為替レートにより、
 円貨ベースで投資元本を割り込む可能性があります。
 これは外貨建て債券に投資する上では避けれないリスクです。
 国内債券のみに限定するか、継続して他の外貨建て商品に投資するなどがあります。
流動性リスク:
 流動性に乏しい債券は、市場での途中売却が困難な場合があります。
 対策としては、途中売却せずに償還まで持ち続けるなどがあります。
カントリーリスク:
 発行体または取引通貨の国や地域・政治・紛争などの影響を受けます。
 対策としては、紛争状態などにない比較的平和な国や地域の債券を選ぶなどがあります。

投資のリスクに関しては以下で説明しています。

債券投資の活用方法

ひょう丸流の債券投資の活用方法を伝授します。

ポートフォリオ内の安全資産枠としての投資

債券の特徴は、リターンが読みやすく、価格変動がマイルドなことです。
そのため、債券を購入して償還まで持ち続ける、が基本戦略になります。
償還までの半年毎の利子が確定リターンで、償還で元本が戻ってきて完了です。

外貨建て債券:途中売却による売却益を狙う

外貨建て債券は、購入時より売却時の方が円高の場合、円貨ベースで元本割れとなります。
それだと、償還時の円安に対するお祈りゲーになるため、
保有期間中で、購入時より円安のタイミングで売却してしまい、
同じ外貨の他の債券や他の投資商品にスイッチする
、という戦術があります。

外貨建て債券:外貨運用の投資先として継続

通貨を円100%で持っているのはリスクがあるため、外貨を持ちたいと思うが、
外国株式に投資するには抵抗がある、という場合、
継続的に外貨を持って安全に運用するための投資先にする、という戦術があります。

債券の「通貨ベースでは元本割れしない」という特徴を活かして、
外貨建て債券が償還になったら、同じ通貨建ての他の債券を購入します。
こうすることで、同じ外貨を継続して増やし続けることができます。

まとめ

今回は債券投資の始め方を説明しました。
債券とは、国や企業がお金を借りるために発行する借用証書を
市場で売買できる形式にした有価証券です。
債券投資のメリットは、利率が確定しており、リターンが読みやすいこと、
金利動向に影響を受けるため、急激な価格変動は起こりにくいことです。
そのため、債券を購入して償還まで持ち続ける、が基本戦略で、
償還までの半年毎の利子が確定リターンで、償還で元本が戻ってきて完了です。

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